高齢者高血圧の特徴
高齢者が高血圧になる状態を特に高齢者高血圧といいますが、これは普通いわれている高血圧と何か違いがあるのでしょうか。一般に高血圧という場合、すでに述べたとおり、収縮期血圧、拡張期血圧のいずれかが高くなっているときをいいます。
高齢者高血圧と限定した場合は、このふたつの血圧のうち拡張期血圧(最低血圧)がほとんど変化せず、収縮期血圧(最高血圧)だけが上昇する状態をいいます。歳をとるにしたがって動脈の弾力性や伸縮性が弱まり、そのため動脈硬化が起こり、心臓から血液を送り出すのに余計力がいることになり、収縮を起こしてしまいます。
それで収縮期の血圧が高くなる、という状態を招くのですが、これが高齢者の体には負担になるのです。こうして体の機能もうまく働かなくなり、その結果さまざまな病気を引き起こす元になるのが高齢者高血圧です。